(朝鮮日報日本語版) 【萬物相】取締役に外国人を雇うようになった韓国企業(朝鮮日報日本語版)



 サッカー国家代表チームに初の外国人司令塔が起用されたのは、1991年のことだ。ドイツ出身のデットマール・クラマー監督だ。「日本サッカーの父」と呼ばれたクラマー監督は、バルセロナ・オリンピックを目前に控え、オリンピック代表チームを引き受けた。総監督として就任したが、監督やコーチとの不和が原因でわずか14カ月で辞表を提出している。一方、ヒディンク監督は、ワールドカップ・ベスト4入りの偉業を成し遂げた。大学では、韓国科学技術院(KAIST)が外国人の総長を採用したことがあるものの、期待ほどの成果を収めたかと言われると、やや疑問だ。まさに組職内の融合が鍵を握る。

 数日前、現代自動車グループに2人目の外国人社長が誕生した。アルバート・ビアマン社長(61)は、ドイツのBMWで30年間勤務した高性能車の専門家だ。ドイツのアウディで元デザイン総括として勤めたピーター・シュライアー社長(65)以来6年ぶりのことだ。名前に「ビア」が入っている上、ドイツ人ということから、ニックネームは「ビールマン」だという。韓国語の実力は「お会いできてうれしいです」をようやく言えるレベルだが、チメク・パーティー(チキンとビールのパーティー)などで従業員たちとの距離を縮めるのに一生懸命だという。

 外国人役員は、ほんの20年前までほとんど見受けられなかった。1995年にLGグループがLG電子東京研究所のワタナベ・ノブオ所長を取締役に昇進させたことが、大きな話題になるほどだった。日本の東芝で元部長だった。当時はまだ日本の技術者をスカウトしてくる程度だった。米国や欧州から役員クラスを採用してくるのは通貨危機以降に拍車が掛かった。サムスン電子も2002年には本社に外国人役員を置いた。

 現代自動車で広報担当常務を勤めた米国ワシントン・ポストの元記者フランク・エイレンス氏(55)が2010年から3年間の韓国生活を終え、昨年書籍を出版した。「フ常務(フランク+常務)」と呼ばれたエイレンス氏は、爆弾酒(ウイスキーや焼酎のビール割り)を強要する会食文化に驚愕した。土曜日に会社が団体で山登りに出掛けるのを「悪夢」と言った。上司から「お前、明日は一日ゆっくり休め」と言われれば、「いいえ」を最低3回は復唱しなければならないことを一足遅れで悟ったという。

 2004年にテレビのお笑い番組にスリランカ出身の外国人労働者役で出演したコメディアンが「シャチョウガワルイヨー」という言葉を流行させた。外国人労働者たちが増えたことで、あらゆる社会問題が浮き彫りになり始めた時期だった。今では外国人社長までが登場する時代になった。グローバル企業で勤務した最高の人材たちは、数十年の経験を通じて、韓国企業がまだ持ち合わせていない視野や観点を身に付けていることだろう。中国が海外の高級人材の誘致のために、最長10年のビザをわずか1日で発給しているという。グローバル人材の採用合戦で後れを取ってはならないのだ。

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