質の向上を目指す中国の製造業、お手本は日本? – Wedge



 中国でここ2年、よく耳にするようになった言葉に「工匠精神(匠の精神)」がある。これは、経済成長の質的な転換を図るためのキーワードの一つ。日本に学ぶという側面も強い。日本の畳職人の作業風景を映した動画が120万回再生されるなど、もともとあった職人への憧憬と政策的な誘導が相まって、工匠精神への関心が高まっている。

 「『工匠精神』。この言葉はここ2年間、国内での出現率がかなり高く、どの業界でも工匠精神を学べと叫ばれている。結局、中国のような世界第二の経済国であっても、Made in Chinaに満足しているだけでは、製造業の大国にははるかに遠い距離にあるのだ。製造業のレベルの高低をはかるのに重要なのは量ではなく、精度だ」

■単なる大量生産から脱却するためのキーワード

 南方週末は12月1日の「工匠精神は何の役に立つのか」という記事(http://www.infzm.com/content/131237)の冒頭でこう掲げた。続けて、「人口ボーナスを享受すると同時に、低い技術力による加工の教訓を総括し、工匠精神の学習に努め、高性能の製造業を発展させる緊急性と必要性がやってきている」と指摘している。

 こうした論調は今の中国で広くみられるものだ。製造業の質を上げる必要があるのは疑問の余地のないところで、政府によるトップダウンで啓蒙に努めているというのが現状だ。なぜこの言葉がキーワードになったのか、簡単に振り返りたい。




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