夏の王者・流通経済大柏に勝利呼び込んだ選手交代のメッセージ



途中投入から勝利を呼び込んだ加藤蓮 [写真]=兼村竜介

取材・文=安藤隆人(提供:ストライカーデラックス編集部)

 流通経済大柏の猛攻から試合が始まった。ギラヴァンツ北九州入りが内定しているFW佐藤颯汰(3年)を擁する日章学園に対し、先手必勝と言わんばかりに積極的な仕掛けを見せた。前半11分、CB関川郁万(2年)の縦パスを受けたFW熊澤和希(2年)が抜け出すがシュートミス。前半15分には再び熊澤がMF菊地泰智(3年)のスルーパスから抜け出し、GKと1対1になるがシュートは枠の外。前半17分に右CKのこぼれから菊地が強烈なシュートを放つも、これはバーを直撃。

 再三に渡るビッグチャンスをモノにできないでいると、前半19分には日章学園の佐藤(颯)が強烈なドリブルシュート。これはゴール左ポストをたたいたが、流通経済大柏にとってはかなりヒヤリとする場面だった。お返しとばかりに前半21分、右FKからのこぼれをつなぎ、MF鬼京大翔(3年)がゴールを狙うが、日章学園GK小原司(2年)のファインセーブに阻まれた。その後も流通経済大柏が攻めるが、前半40分間ではスコアが動かなかった。

 勝負の後半、先に動いたのは流通経済大柏だった。後半7分、鬼京に代えてFW加藤蓮(3年)を投入。さらに、キレのなかった熊澤に代えてDF西尾颯大(2年)を投入。右サイドバックに西尾を入れると、右サイドバックだったMF石川貴登(3年)を左サイドハーフに、左サイドハーフだった加藤をFWにシフトチェンジした。 

「攻め切れ」という本田裕一郎監督のベンチからの強烈なメッセージを受けた流通経済大柏の選手たちは、刻一刻と時間が過ぎていく中でも、焦ることなく圧力を掛け続けた。後半27分、ついにその猛攻が結実する。左サイドで石川が抜け出そうとしたところを倒され、FKを獲得すると、菊地が即座に裏に抜け出し、それを見たDF近藤立都(3年)がリスタート。完全にフリーとなった菊地は中をよく見てクロスを上げると、これに反応したMF加藤(3年)が蹴り込んだ。日章学園も身体を張ってブロックに入ったが、ボールはゴールラインを割っており、ゴールイン。

 文字通りゴールをこじ開けた流通経済大柏は、後半34分の菊地のシュートがポストを直撃するなど、その後も攻撃の手を緩めなかった。一方の日章学園も相手の間隙を突いて、後半35分に佐藤(颯)がゴール前に飛び込んで右ポスト直撃のシュートを放つなど、最後まで応戦し続けた。

 終了の笛が鳴るまで目の離せない白熱の戦いは、そのまま1-0でタイムアップ。お互いの持ち味を存分に発揮した一戦は、流通経済大柏が日章学園を押し切る形で勝利を収め、準々決勝進出を果たした。

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