増井オリックス移籍で新守護神は誰? 新勝ちパターン確立が必須の2018年…



増井オリックス移籍で新守護神は誰? 新勝ちパターン確立が必須の2018年&

増井移籍で意外だった2つのコト
 国内FA宣言した増井浩俊のオリックス移籍が決まった。「4年最大12億」ともいわれる大型契約で、増井の年齢(33歳)を考えたらそりゃお世話になるよなぁと妙に納得してしまった。ちなみにファイターズは2年契約の提示だった。秋口だったか、来年は先発をやってもいいとコメントしてくれて、有難いと思っていたのだが、オフに入って報道のトーンが変わった。たぶん読者の皆さんも心の準備はできていただろう。
 
 意外だったのは2点。1、てっきり巨人だと思っていた。これは少し嬉しい誤算だ。同一リーグなら来年も見ることができる。抑えられるにせよ攻略するにせよ、ネタとして盛り上がれる。やっぱり巨人はプレッシャーのきつい特別な球団だ。吉川光夫みたいにけちょんけちょんに言われたりすると、古巣のファンとしては大いに傷つく。その点、オリックスなら「パのぬくぬくのお布団」みたいな世界で、気ごころの通じたオリックスファンとワーキャーしながら増井を愛でられるのだ。また現実的にも増井は京セラドームのマウンドが得意のはずである。
 
 意外の2、背番号が「17」に決まった。山崎福也の「17」を譲り受ける形になった。ちなみにに山崎は「0」に変更。これはオリックス側の事情だが、けっこう驚いた。山崎はオリックスファンにはもどかしい存在かもしれないが、左のエース格を期待されていると思っていた。まぁ増井がファイターズでつけていた「19」はオリックスでは金子千尋の番号だから、そこは動かせない。だから形も似てるし「17」で、って感じなのだろうか。増井みたいなシュッとしたハンサムが、空き番の例えば「61」をつけてもめっちゃカッコいいと思うけどなぁ。「61」は「19」の逆さまだしね。

守護神の有力候補はトンキンか宮西
 で、まぁ、ファイターズファンにとってはそれどころじゃないのだった。増井のFA移籍とマーティンの米球界復帰でクローザーがいなくなった。一応、既にマーティンの穴を埋めるべくマイケル・トンキン(201㎝!)を獲得しているのだが、こればっかりは実戦で使ってみなきゃわからない。まぁ、外国人投手の場合、一般的に課題になるのはセットポジションの静止(ボークを取られる)とクイックモーションの習得だ。トンキンにクローザーの適性があったとしても、いきなり1年目からクイックを完璧にこなせというのもハードルが高すぎると思う。
 
 たぶん理想は増井とマーティンみたいな二段構えではないか。トンキンは最初、中継ぎで使って日本野球に慣れる期間を設けたほうがいい。とすると、もう一枚抑え候補が必要だ。それが誰なのかを考えてみようというのが本稿の趣旨である。「先行逃げ切り」の野球スタイルを支えてきたファイターズ自慢のリリーフ陣から今年は増井のほか谷元圭介、武田久といった実績組が消えた。過渡期なのだ。DeNAでの活躍を見るとエスコバーを残しときたかったとも思うが、それはしょうがない。むしろキャッチャー・黒羽根利規の力を借りたりしつつ、新しい「自慢のリリーフ陣」をつくっていくべきときだ。
 
 経験値から言うと宮西尚生が断然、抜けている。これまでは左の最強セットアッパーとして機能してきたが、クローザーとしても十分計算が立つと思う。右打者も抑えられ、試合数もこなせる。また三振が奪える強みもある。宮西の引き止め成功はこのオフ、フロントのファインプレーだった。たぶん現状で宮西の抑え起用は「トンキンの不確定要素」の最大のホケンだ。まぁ、岩瀬(中日)っぽいクローザー像になるだろうか。
 
 それに続くのが鍵谷陽平、白村明弘の2枚だろう。どちらもストレートに力があり、経験も豊富だ。イメージとしては鍵谷は武田久や谷元タイプ、白村は増井タイプだろうか。役割を与えたら大きく飛躍するかもしれない。来季はじゃんじゃん仕事をしてもらうしかないが、それぞれ課題もある。
 
 鍵谷は奇妙なテンポを持った投手だ。あれだけ投げているのだから力量に疑いはないのだが、急に崩れる。前触れなしにストライクが入らなくなったり、一発病が出たりする。たぶん守ってる野手は疲れるはずだ。まぁ、だから課題は安定感だなぁ。投手陣のなかで抜群の人望があり、チームの要になれる器だ。もう一段ステップアップすれば守護神になれる。が、今のままでは「武田寿司」「増井劇場」以上のドキドキを味わうことになるんじゃないか。
 
 白村は素材から言ったら一番手のクローザー候補だ。が、伸び悩んでいる。出てきた年、これは面白いとしびれたんだけど、その後、いちばん成長する時期を(たぶんコンディション不良のような感じで?)フイにしてしまった。彼も自覚を持たせれば化ける気がする。右のリリーバーがごっそりいなくなり、大チャンスだ。自分の武器を磨くこと。気持ちを切らさず、やり続けること。僕としてはトンキンなど押しのけてクローザーを獲りに行ってほしい。
 
 まぁ、ここまでが本命、対抗印だ。では、穴は? 首脳陣の起用法次第なのだが、堀瑞輝、西村天裕の名前を挙げたい。この2人は可能性を秘めている。堀はキレで勝負する宮西タイプ。マウンド度胸があって、リリーフ向きなのかもしれない。課題はスタミナか。1シーズン、体力気力を維持するのはハンパないのだ。
 
 西村はタイプ的には抑えもあり得るパワーピッチャー。社会人出の即戦力だからキャンプ中の紅白戦からテストが始まるだろう。西村の場合は落ちる球が使えるかだと思う。開幕1軍は最低限のノルマだ。いいタイミングで入団したのは運を感じさせる。

 いずれにせよ、来季は新しいクローザー、新しい勝ちパターンの継投を確立しなければならないシーズンだ。ここが固まらないとゲームプランがつくれない。先発陣の立て直しや打線の組み方等、手をつけなければならないところは多々あれど、最大のポイントはここじゃないだろうか。

本記事は「ベースボールチャンネル」から提供を受けております。著作権は提供各社に帰属します。


こんな記事もよく読まれています





コメントを残す