力強いインフレ圧力至らず ECB総裁、段階的解除決定は秋以降



 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は20日、政策当局者らは依然、インフレが景気回復に追いつくのを待っている状態だと述べた。ECBは金融緩和策の段階的解除についての決定を秋以降に先送りした。

 総裁は政策決定後の記者会見で「しっかりとした景気回復がついに訪れた。あとは賃金と物価がこれに追随するのを待つばかりだ」とした上で、「粘り強さと忍耐、慎重さが必要だ。まだそこに至っていないからだ」と論じた。

 現行の量的緩和(QE)プログラムの終了予定まで半年を切り、当局者らは資産購入をいつ縮小し始めるかを公に議論している。

 総裁は「現在進行中の景気拡大は、目標に沿った水準へとインフレが緩やかに進展していくことに自信を与えてくれるものの、力強いインフレ圧力に転じるにはまだ至っていない」と述べ、「基調的インフレ圧力が徐々に高まるためには、極めて高い度合いの金融緩和が依然として必要だ」と言明した。

 3週間前にポルトガルのシントラで演説した際には新たなリフレ圧力が現行プログラムの「パラメーター調整」の余地を与える可能性に言及。姿勢が変化したようにも見なされたが、この日は政策に効果を表す時間を与えるよう呼び掛けた6月の会合後とほぼ同じ景気認識を示した。




こんな記事もよく読まれています



コメントを残す