経済財政諮問会議 スティグリッツ教授、日本の人材強化を提言 



 ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授が14日開かれた政府の経済財政諮問会議に出席し、教育機会を拡大してイノベーション(技術革新)につなげる重要性を訴えた。少子高齢化が加速する日本にとっても、国際間のイノベーション競争を勝ち抜くため、人材強化は喫緊の課題。政府はスティグリッツ氏の提言も踏まえ、教育や人材投資を今後の政策の主要課題に据える考えだ。

 スティグリッツ氏が、他の先進国と共通する日本の問題点として「生産性の上昇率が低い」点を指摘し、「学習社会の創造」が必要と主張。幼児教育の重要性などにも言及した。

 こうした危機感は日本政府と一致する。1月の諮問会議では民間議員が教育投資の重要性を強調。社会人が人生の転換期に学び直せる環境を整えるべきだなどとする報告書も出された。今回も、民間議員は「イノベーションを支える人材教育が重要だ」と発言した。

 日本人の技術や知識が陳腐化すれば、国際競争に勝てる製品やサービスは生み出せない。ビジネスマンや技術者は、知識をより高度で普遍的なものに更新し続ける必要がある。そのためには大学の門戸を開き、より高度な知識を得られるようにするといった改革も重要だ。

 政府は6月ごろまとめる経済財政運営の指針「骨太の方針」に、高い付加価値を生み出す人材を増やす施策を盛り込む。(山口暢彦)




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