リード役がわからぬジャスダック21連騰の謎



 先週末10日の日経ジャスダック平均株価(以下、ジャスダック平均)の終値は3064.23円だった。前日比0.21円高、上昇率は0.00685%。ごくわずかだが、記録がかかっていただけに細かいことは気にすまいである。これにて、2004年1月27日まで続いた13年前の21連騰に並んだからだ。

 先週末は同時点でジャスダックの時価総額2位だったユニバーサルエンターテインメント (6425)が、海外での株式売り出し発表を理由に8%以上も急落していた。それでもジャスダック平均はプラスで終えたのだから、たいしたものだ。

 ただ……恥ずかしい話、いまだにジャスダック平均のことがわかっていない。なぜ21連騰なんて起きたのか? 何が上がって寄与したのか? きっちり理由を示せる材料がないからだ。ジャスダック平均の算出要領(「日経平均プロフィル」より)によれば、「構成銘柄(全ジャスダック上場銘柄)の株価を“みなし額面換算”したうえで単純平均し、“除数”で割って算出する」と書いてある。

 日経平均株価と同じ仕組みだが、問題は個別銘柄の“みなし額面”が開示されていないことにある。このため、何が上昇に寄与しているのか、下落に寄与したのか、さっぱりわからないのである。さっぱりわからないまま、ジャスダック平均は21連騰という記録的快挙を成し遂げ、その事実を見たかぎりでは「あ~、そうですか」的な無味乾燥な気持ちしか広がらないのは筆者だけだろうか? 

 くどいようだが、さっぱり騰落の根拠がわからないのである。本コラムを書いている13日時点では、22日ぶりの下落になりそうな気配だ。ただ、平均株価ということは「値がさ株の影響が大きいんだろう」というざっくりした推測の下、ジャスダックの個別株を見てみると違和感がある。

 ジャスダック上場の値がさ株には、株価が1万円を超えるアイビー化粧品 (4918)という銘柄がある。同銘柄が後場時点で前日比2800円くらい急騰(上昇率は一時20%超)する場面があった。それでもジャスダック平均は反落。この急騰は寄与していないのだろうか? というか、アイビー化粧品のみなし額面はいくらなのだろうか? さっぱりわからないのである。

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