アジア、欧州株揺るがす 金相場は昨年11月以来の高値



 米軍によるシリア政府軍へのミサイル攻撃のニュースは7日のアジア、欧州株式市場を揺るがした。一方、安全資産とされる金に資金が流入し、金相場は昨年11月以来の高値を記録した。

 同日のアジア主要株式指標はミサイル攻撃のニュースが伝わると直ちに下落した。米国で6日始まった米中首脳会談で悪材料が出た場合に備え、売り注文を出す態勢を整えていたトレーダーに格好の売りの口実を与えたためだ。

 豪資産運用会社ショウ・アンド・パートナーズのシニア・ウェルス・マネジャー、ジェームズ・オーディス氏(シドニー在勤)は電話取材に応じ、「市場は(米中首脳会談をめぐり)終日、売り注文を出す理由を探していたが、今回の出来事(ミサイル攻撃)を取り巻く不透明感が売り注文を出す明確な口実になった」と解説した。

 ただ、その後は買い戻しの動きが広がり、主要指標はほぼ前日比持ち合いとなった。上海総合指数は0.2%高、香港ハンセン指数は0.4%安、韓国総合指数は1.02%安で取引を終えた。

 同日の欧州市場も売りが膨らみ、ストックス欧州600指数は取引開始直後、0.4%安で推移した。原油高が買い材料とされたエネルギーを除く全業種で下落した。

 一方、金相場は同日のアジア市場で急伸。ブルームバーグの集計によると、金相場は一時昨年11月以来の高値となる1.4%高の1オンス=1269.46ドルを付けた。

 米金融取引仲介会社オアンダのシニア・マーケットアナリスト、ジェフリー・ハレイ氏(シンガポール在勤)は電話インタビューで「安全資産に殺到する動きを目の当たりにしている。金が安全資産の一つであることは言うまでもない」と指摘。シリアで混沌(こんとん)とした情勢が続けば金相場の下支えになるとの見方を示した。(ブルームバーグ Adam haigh、Ranjeetha Pakiam)




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