経常黒字、10年ぶり高水準 17年、企業の海外収益拡大



 2017年の日本の経常収支は、財務省が12日発表した11月分までの累計で黒字額が21兆769億円となり、16年通年の20兆3421億円を既に超えた。リーマン・ショック前年の07年(24兆9490億円)以来、10年ぶりの高い水準となる見通しだ。

 黒字拡大は、好調な世界経済を追い風に企業の海外収益が伸びているのが主な要因。企業が海外投資から得る利子や配当金の動向を示す第1次所得収支は1~11月で計19兆1248億円に達し、16年通年を1兆円程度上回った。日本企業が海外で現地生産やM&A(企業の合併・買収)を進めている構造的な要因もあり「黒字の拡大基調は続く」(エコノミスト)との見方が多い。

 一方、同期間の貿易収支は4兆3919億円の黒字と、16年を下回るペースで推移。電気機器や自動車などの輸出が堅調な一方、原油など資源価格の上昇で輸入額も膨らんでおり、17年通年の黒字額は16年の5兆5251億円を下回りそうだ。




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