画期的がん療法、保険に課題 4000万円超の新療法、受けたのはわずか5人



 米バイオ製薬大手ギリアド・サイエンシズによる血液がんの一種である再発性の非ホジキンリンパ腫患者向けの画期的新療法「イエスカルタ」が米国で承認されてから2カ月。この高額医療を実際に受けたのはごく少数にとどまり、治療をひたすら待つ人も多い。

 ギリアドの治療法を行うことが米国で認められている15カ所のがんセンターがブルームバーグに回答したところによると、新療法を受けたのは5人。37万3000ドル(約4150万円)かかる同療法を待っている患者のリストは少なくとも200人に増え、減るのは重病の患者が死亡してリストから外れたときくらいだ。

 入院費用や診療費などを含めた全体のコストは患者1人当たり57万5000ドルを大きく上回り、100万ドルに達する可能性もあると医師らは話す。

 イエスカルタはキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法と呼ばれる新たながん治療法で、患者から免疫細胞を取り出してこれをギリアドの施設で操作し、それを体内に戻して腫瘍を攻撃する仕組み。

 イエスカルタを行うことが認められている先進的な病院の一つ、シカゴ大学病院の同細胞療法プログラムのディレクター、マイケル・ビショップ氏は「最大の問題はメディケア(高齢者向け医療保険)とメディケイド(低所得者向け医療保険)を中心とした保険だ」と話す。

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