ウォール街トレーダー厳冬 大イベント驚き少なく…寂しい賞与



 3回の米利上げに加え、欧州2カ国の重要な選挙、2008年以来で最大の中国人民元上昇と、17年は大イベントが多かった。通常なら、マクロトレーダーは多忙になるため、これに従ってボーナスにも期待が持てるところだ。だが、現実はそういかないもようだ。

 金利や為替の方向を見込んだ取引で積極的に出る理由を投資家は見いださなかった。この結果、ウォール街各社のトレーディングデスクの収入は大幅に減少。バンク・オブ・アメリカ(BOA)では金利トレーダーらのボーナス総額が前年から10%以上減る公算が大きいと、説明を受けた関係者が述べた。別の関係者によると、JPモルガン・チェースもボーナスは約5%の減少が見込まれる。

 人材紹介会社オプションズ・グループのマイク・カープ最高経営責任者(CEO)は「金利トレーディングの業績は絶対的なベースで悪かったわけではないが、大きなきっかけがなかったため昨年ほど好調ではなかった」と説明する。「フランスとドイツの選挙が活動を促すだろうと誰もが期待したが、そうならなかった」とコメントした。

 昨年は英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を決め、米大統領選挙ではドナルド・トランプ氏が勝利するなど大きな驚きがあった。

 オプションズ・グループは先月、ボラティリティー(変動性)が低く、想定外のイベントが少ないことから、債券と株式の両方で大半のトレーダーの報酬は今年減少するとの見通しを示した。ジョンソン・アソシエーツは、株式トレーダーで横ばいから5%減、債券トレーダーはそれより若干大きな減少になると見積もった。(ブルームバーグ Hugh Son、Laura J.Keller)




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