楽天株、年初来安値を更新 携帯参入表明も市場は投資負担など懸念 既存3社も下落



 15日の東京株式市場では携帯電話事業への参入を目指すと表明した楽天の株価が続落し、2月以来約10カ月ぶりに年初来安値をつけた。設備投資負担への懸念などが意識された。また、楽天が参入すれば競争が激化するとの見方から、KDDIが一時前日比6.6%安となるなど、既存の大手3社の株価も下落した。

 楽天は朝方に一時、73円50銭(6.8%)安の1011円まで下落。終値は59円50銭(5.5%)安の1025円で、携帯電話事業への参入意向が伝わる前の13日終値と比べると115円(10.1%)下げた。

 楽天は基地局設置などの設備投資のために資金調達する。予定額はサービス開始時に約2千億円で、平成37年までに最大6千億円と説明している。ただ、財産ネットの藤本誠之企業調査部長は「資金調達は想定よりも膨らむ恐れがあり、そうなれば楽天は負担に耐えきれなくなる。また、既存3社並みの通信品質を実現できるのかという疑念もある」と語る。

 既存3社の株価も下落。KDDIのほかNTTドコモは一時5.4%安、ソフトバンクグループも一時3.0%安まで売られた。楽天の参入で既存3社の寡占に風穴があけば、料金引き下げ競争が活性化する可能性もあり、「値下げ競争の加速が(収益にマイナスの影響を与えかねないと)懸念された」(藤本氏)。

 15日は、日経平均株価がプラス圏に転じる場面もあったが、楽天や既存3社の株価は終日軟調だった。




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