EU離脱、29日正式通告 メイ英首相、再住民投票を牽制 スコットランド行政府に



 【ダブリン=岡部伸】英国のメイ首相は29日、欧州連合(EU)基本条約にもとづき、EUに正式な離脱通告を行う。メイ氏は正式通告を控えた27日、北部スコットランドを訪問し、スタージョン行政府首相と会談し、「英連合王国」の結束を改めて訴えた。

 スタージョン氏は、英国からの独立の是非を問う住民投票を、EU離脱交渉中の18年秋から19年春に再実施することを目指しており、メイ氏はこの動きを牽制したとみられる。スタージョン氏は会談後、「会談は誠実に行われたが事務的だった」と不満を述べた。

 離脱交渉開始を前に、メイ氏は各地方政府を訪問し、幹部と会談を重ねている。分離独立ひいては英連合王国の崩壊につながりかねない住民投票の再実施に向け動き出したスコットランドは、メイ氏の「最大の反対勢力」ともいえる。

 またスコットランド議会は、住民投票に関してスタージョン氏が英政府と交渉することを認めるかどうかを審議中で、28日に賛成多数で承認する公算だ。

 一方、メイ氏は、住民投票の再実施について「今はその時期ではない」として容認しない方針を堅持している。

 メイ氏は、スタージョン氏との会談に先立ち、グラスゴー近郊で演説。スコットランドなど各地方が協力すれば「止めようのない大きな力になる」と述べ、「より結束した国家」を目指すと語り「挙国一致」を訴えた。




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