米国債に景気後退入り前兆 2年・10年物、利回り曲線が平坦化



 市場関係者が米国債のイールドカーブ(利回り曲線)平坦(へいたん)化に頭を悩ませている。

 ◆2004年と同じ現象

 この話題に最近挑んだのは仏金融大手ナティクシスの米州担当チーフエコノミスト、ジョセフ・ラボーニャ氏で、無担保コール翌日物金利と固定金利を交換する翌日物金利スワップ(OIS)でみた利上げ期待が昨年12月の水準前後まで戻ったにもかかわらず、2年物と10年物の米国債利回りスプレッドが今年これまでに10年ぶりの水準に下がったことに着目した。

 現在のような動きには前例がある。5年物OISの上昇と持続的なイールドカーブ平坦化が同時に起きたのは、最も新しいところでは2004年。米利上げサイクルは同年に始まり、06年半ばに終了した。過去の歴史が導いてくれるなら、景気減速の可能性のシグナルだとするジャナス・ヘンダーソン・グループのビル・グロース氏の見解に信憑(しんぴょう)性を与えるかもしれない。当時、利上げ局面終了から約1年後に米国は1年半に及ぶリセッション(景気後退)入りしたからだ。

 平坦化の片側、つまり2年債の利回り動向は容易に説明がつくだろう。中央銀行が金利引き上げ見通しを維持する中、2年債利回りは今年これまでに0.44%上げて05年以来の大幅上昇を記録、08年以来の高水準にも近い。




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