貯蓄ペースが違う、ボーナスを90%以上貯める家計術



「貯蓄している」実感が強く得られるボーナス貯蓄

ボーナス貯蓄は貯まるスピードが違います!!

ボーナス貯蓄は貯まるスピードが違います!!

日本経済新聞社の「2017年の夏のボーナス調査」によると、税込み支給額は83万9560円で前年比2.75%減。一方、日本生命による同年の「夏のボーナスに関する調査」では、51万5000円で前年比1%増とのことです。前者が上場企業もしくは有力な非上場企業を対象としているのに対し、後者は勤務先を限定せず、しかも回答者の男女比がほぼ半々という点で、これだけ差が開いたと思われますが、ともあれ、ボーナス=まとまった臨時収入であることは確かです。

したがって、日々家計のやりくりで苦労している世帯にとっては、これほど頼れる存在はありません。赤字家計が続いていればその補てんに。 年払い保険料や税金の支払い、さらには旅行やその他の不定期な支出にも大活躍です。しかし、考えてみてください。しかし、これらはすべて「支出」。それを「貯蓄」に転換できれば、将来のマネープランがグッとラクになり、結果、家計管理そのものも健全となるのです。

以前、「マネープランクリニック」に登場してくれた高橋良美さん(仮名・32歳)は、その当時、0歳のお子さんがいる専業主婦。会社員のご主人(35歳)と、都内の賃貸住宅に3人暮らしです。毎月の貯蓄額は4万円でしたが、年間貯蓄額は実に128万円。その理由は、ボーナス87万円(年間手取額)のうち80万円を貯蓄していたからです。ボーナスに対する貯蓄率は92%にも達しました(以下詳細)。

■高橋さんのマネーデータ

ボーナスをほぼ全額貯蓄することで貯蓄額は大きく伸びました

ボーナスをほぼ全額貯蓄することで貯蓄額は大きく伸びました

ボーナスの大きなメリットは、一度にまとまった額が貯蓄できるということ。貯蓄は精神的部分が作用するものです。頑張っても増えるスピードが遅いと、その意欲は徐々に薄れがち。一方、より早く増えていることが実感できると、それだけ貯蓄意識も高まります。家計管理でのそういった相乗効果がボーナス貯蓄には期待できるのです。

貯蓄の100%ボーナス依存はリスクあり

ボーナスをできるだけ貯蓄に回す。しかも、高橋さんのように、支給額の90%以上の貯蓄を実現させる家計術とは何でしょうか。

方法は、毎月の給与の範囲内で生活すること。それだけです。それさえできれば、貯蓄そのものがいたってラクになります。給与から貯蓄を捻出するのと異なり、日々、節約をする、何かを我慢をするということがほとんどありません。苦もなく、気がつけば貯蓄はズンズン増える。そんな夢のような貯蓄術なのです。

ただし、言葉にすると簡単ですが、実践するのはなかなか難しいと言えます。まとまった額のボーナスを「あてにする」のはごく自然なこと。たとえば、使い過ぎて赤字が出てしまった月は、貯蓄から引き出す。その分、今度のボーナスで穴埋めすればいい。人は往々にして、そう考えがちです。

もちろん、働いた対価としてのボーナスですから、家電の買い替えや家族旅行などに充てること自体、決して間違いではありません。大事なのは、そういう支出は予算として事前に額を決めておくこと。ボーナスがあるからと、無計画に支出してしまい歯止めが効かなくなる。これがもっとも避けたい事態なのです。

そして、より高い貯蓄率を目指すには、やはり目的、モチベーションが不可欠。高橋さんの場合、結婚当初は夫婦とも海外旅行が趣味ということもあり、まったく貯蓄には無関心だったとか。貯蓄意識が芽生えたのは、長女が生まれてから。さらに、2年後に住宅購入、第2子も、という目標ができ、ボーナス中心の貯蓄習慣ができあがりました。

しかし、ボーナス貯蓄には大事な注意点があります。貯蓄をボーナスに100%依存しないことです。もしも、ボーナスが大きく減額、あるいはゼロになった場合、貯蓄が全額ボーナス頼りだと、貯蓄ペースはガクっと下がります。その分を毎月の家計から捻出するのは、相当に難しいと言わざるを得ません。したがって、ボーナスとは別に、少額でも構いませんので、普段から給与からの貯蓄も行っておくことがとても大切です。

■ボーナス貯蓄のメリットとデメリット



ボーナスの特性を活かし貯蓄することが大切

ボーナスの特性を活かし貯蓄することが大切


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