軽自動車も安全装備競う 高齢者増、若者の「運転苦手」意識に対応



 軽自動車に自動ブレーキや誤発進の防止機能といった安全装備を充実させる動きが広がっている。メーカー各社は高級車で優先的に採用していたが、高齢者の利用が増えている軽でも需要が高いと判断した。顧客の関心も高く、装備の充実が商品の魅力を左右する鍵になりつつある。

 ホンダは今秋、全面改良する「N-BOX」で、高級車などに導入している安全システム「ホンダセンシング」を採用する。自動ブレーキなどに加え、後方への誤発進を防ぐ機能を自社で初めて搭載する。

 軽では安全装備が別料金だったり、上級車にしか設定がなかったりする例が多いが、N-BOXでは全てに標準装備する。ホンダの国内販売台数の約3割を占める主力車種で、安全装備の充実によって競争力を高める。

 ダイハツ工業は今月1日、安全機能を向上させた「ムーヴ」を発売した。カメラの精度を高め、前方の歩行者に対応する自動ブレーキを搭載した車を用意した。

 スズキは「ワゴンR」の上級車で、運転席の前方のダッシュボードに速度やカーナビの案内を表示できる画面を装備できるようにした。広報担当者は「視線の移動が少なくなり、安全運転につながる」と強調する。

 ホンダの営業担当者は「他社との競合で安全装備が付いていないと勝負にならない」と説明する。

 日本自動車工業会によると、運転に苦手意識を持つ若者も増えている。高齢化や若者の意識の変化を背景に、安全性能の進化は続きそうだ。




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