ホンダVSフォード 本当の勝負はこれから



 ゲーム理論やらキャッシュフローモデルなんて複雑な考え方は忘れていい。現代の自動車業界における製品戦略については、それほど理屈っぽくなる必要はない。良いトラックを造れば、米国人はそれを買う。ただそれだけのことだ。

 ホンダが2016年6月にピックアップ「リッジライン」のフルモデルチェンジを行った際、まさにそれを立証した。乗用車のようなスタイルのピックアップは、トラックを必要としている顧客のみならず、普段トラックを買わない消費者までもとりこにした。

 米国ホンダのゼネラルマネジャー、ジェフ・コンラッド氏は「極めて多くの買い手のニーズを満たした非常に有能なトラックだ。8000ポンド(約3.6トン)を牽引(けんいん)するのをいとわない人々にとっては、パーフェクトだ」と述べる。

 ホンダが過去1年に米国で販売したリッジラインは約4万台と、中型ピックアップ部門の10台に1台を占めるまでになった。ホンダはこの分野で有力なライバルからシェアを奪っただけではなく、トヨタ自動車の「タコマ」よりもホンダの乗用車「アコード」をこれまで選んできたユーザーをも新規購入者として取り込んだようだ。コンラッド氏によれば、リッジラインを組み立てているアラバマ州のリンカーン工場は既にフル稼働している。




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