iPhoneへのユーザー流出を防げるか? 「Xperiaカバーストア」の狙い



 ソニーモバイルコミュニケーションズは3月15日、同社公認の「Xperiaカバーストア」をオープンする。同ストアでは約2000点のXperia向けカバーとフィルムを取り扱う。カバーの対象となるXperiaは「Xperia Z4」以降。14日に都内で説明会を開催し、その経緯や狙いを説明した。

【Xperiaの満足度が低い理由】

 ソニーモバイルコミュニケーションズジャパン マーケティング統括部長の杉山博康氏によると、Xperiaのユーザーは、他社スマホ(恐らくiPhone)のユーザーと比べ、カバーの種類に対する満足度が低いことが同社の調べで分かった。特に女性ユーザーは約3割が不満という結果が出ている。スマートフォンの購入理由に「カバーが充実していたから」を挙げた人の中で、Xperiaから他社スマホ(恐らくiPhone)に移った人は24%に上った。

 一方で、カバーの購入場所はECサイトが最も多く、体験イベントで販売する公認カバーも注目度が高かったという。こうした経緯があり、多彩なXperia公認カバーをワンストップで販売する場の提供を決めた。「販売が拡大することで、いろいろなパートナーの品ぞろえを充実させていきたい。もうカバーがないとは言わせない」と杉山氏は意気込む。

 Xperia公認カバーには「Made for Xperia」ロゴがパッケージに付与され、パートナープログラムで認定された事業者のみが、Xperiaカバーストアでカバーを販売できる。認定企業のカバーを全て扱うわけではなく、カバーはソニーモバイルが1点ずつ厳正にチェックしているという。例えば「デザインやフィット感がいいか、またカメラレンズを隠すなど、Xperiaの機能を損なうものは認定からは外れる」(ソニーモバイルコミュニケーションズジャパン コンパニオンプロダクト営業統括部長の前田夏洋氏)。

 Made for Xperiaパートナープログラムは北米や欧州など海外でも展開する予定で、まずは日本でスタートする。日本ではエレコム、テレホンリース(ラスタバナナ)、レイ・アウト、MSソリューションズ、MSY、バッファロー、トリニティ、ディーフ(Deff)、Hacoa、坂本ラヂヲの製品が認定を受けている。

 Made for Xperiaパートナープログラムの対象製品は、当初はカバーや保護フィルムなど非通電系の製品のみ。モバイルバッテリーやスピーカーなどの通電系製品は取り扱わない。またソニーモバイルの純正製品も取り扱わない。

 Xperiaカバーストアの運営は三浦印刷が行い、決済や商品の発送などを担当する。決済はクレジットカード、キャリア決済、コンビニエンスストアに対応。送料は無料で、全国どの地域でも1点から購入できる。アプリは用意せず、現状はブラウザのみの対応となる。

 サイトでは「ソフトケース」「ハードケース」「ハイブリッドケース」などの素材や、ケースのカラーを指定して検索できる。キャラクターカバーといったテーマや、季節にちなんだ特集もサイト上で実施していく。

 スマートフォンのカバーといえばiPhone向けが最も充実しており、「MFi(Made for iPhone)」というApple公認のプログラムも存在する。Xperiaの公認カバーはAppleへの対抗ともいえ、カバーストアの広がり次第では、iPhoneへの乗り換えを防ぐ手だてになりそうだ。

 一方でカバーストアの存在をいかに認知させるかが課題といえる。特に国内のXperiaはほとんどが大手キャリアが扱っているので、大手キャリアのECサイトから導線を貼るといった取り組みも必要になるだろう。認知度の高いソニーストアからの導線も効果的だろう。ストアはオンラインのみで、リアル店舗での展開は現時点では予定していないとのことだが、冒頭で述べたカバーの購入場所は、ECサイト(33%)に次いで家電量販店(27%)も多い。何らかの形でリアル店舗での訴求も必要になってくるのではないだろうか。




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