今冬初の家畜鳥インフル疑い、大陸からの渡り鳥が媒介か 専門家、水際対策最重要と指摘



 今冬初めて家畜での高病原性鳥インフルエンザ発生が疑われる事例が香川県で確認された。同県は雨が少なく、ため池が多い。専門家によると、冬に大陸から南下し、国内のため池などを好んで訪れる野生の渡り鳥がウイルスの媒介役となった可能性が高い。野生の鳥や動物を施設に近づけないなど水際での侵入防止策が最重要と指摘する。

 香川県によると、10日午前9時15分ごろ、同県さぬき市の養鶏場で55羽が死んでいるのを養鶏場の管理者が発見。簡易検査で鶏11羽中3羽から鳥インフルエンザの陽性反応が出た。県は遺伝子検査の結果を受け、早ければ同日深夜にも殺処分を始める方針。最大約10万羽になる見通しだ。

 大槻公一・京都産業大鳥インフルエンザ研究センター長によると、国内では昨年11月、松江市の宍道湖岸で回収した野鳥の死骸からH5N6型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認された。同時期に韓国で遺伝子レベルがよく似たウイルスの感染が確認されており、カモなどの渡り鳥が朝鮮半島やロシアからウイルスを運んでいる可能性が高い。

 ウイルスに感染して死んだ渡り鳥をイタチや野良猫などが食べて二次感染し、養鶏場に侵入することで被害が拡大するとみられる。感染が確定すれば、西日本を中心に被害が拡大する恐れもある。

 大槻氏は、すでに一定程度のウイルスが国内に侵入していると警鐘を鳴らし「目新しい対策はない。施設への野生動物の侵入防止や、従業員の衣服にウイルスが付かないようにするなどの地道な取り組みを徹底する必要がある」と話した。




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