ワシントンの三つ星レストラン誕生いつ



 米首都ワシントンには、レストラン・ホテルの格付け本「ミシュランガイド」で三つ星を獲得するような店はないようだ。

 今年で2年目となるワシントン版ガイドで新たに星を獲得したのは、ナパバレーの有名フランス料理店「ザ・フレンチ・ランドリー」で腕を振るっていたエリック・ジーボルド氏がシェフを務める「メティエ」と、オバマ前米大統領も通うギリシャ料理店「コミ」の2店のみだった。いずれも獲得したのは一つ星。両店のテイスティングメニューは、メティエが200ドル(約2万2000円)、コミが150ドルだ。

 これで、ワシントンの星付きレストランは合計14店になった。二つ星は3店で、顔ぶれは昨年と変わらなかった。ミシュランの世界では、変化は緩やかに訪れるのだ。

 それにしても、食をめぐる環境がここ数年で明らかに向上したことを考えれば、米首都に対する星の数は少なすぎるように思われる。米グルメ誌「ボナペティ」は2016年、地中海料理の「テール・アップ・ゴート」など、素晴らしいレストランが次々とオープンしているワシントンに「レストラン・オブ・ザ・イヤー」の称号を与えた。

 さらに、この街には何時間も客が並ぶことで有名なフィリピン料理店「バッド・セイント」もある。同店はミシュランからビブグルマン(星はつかないけれどもコストパフォーマンスが高く上質な料理)の印を付与されたものの、より名誉ある星の獲得には至らなかった。それ以上に評判の高いインド料理店「ラシカ」は掲載さえされていない。

 ミシュランガイドの国際ディレクター、マイケル・エリス氏は「ラシカは素晴らしいインド料理店だが、当社の調査員はロンドンやニューヨークなど世界中のインド料理店を評価し、他の星付きレストランと同水準であるかを確認する。失望する人もいるであろうことは理解している」と述べた。

 では、バッド・セイントは24席しかなく狭すぎるから、あるいは予約を取らないカジュアルな店だから掲載されなかったのだろうか? エリス氏の答えは、「私たちはシンガポールの屋台にも星を与えている。すべては料理次第だ」というものだった。ワシントンの一つ星レストラン「フィオラ」のオーナーシェフ、ファビオ・トラボッキ氏は「ミシュランのおかげで売り上げが増えた」とその影響力を称賛した上で、「この街には三つ星店が必要だ」と述べた。トラボッキ氏はフィオラの星の数をあと1つか2つ、増やしたいとも考えている。(ブルームバーグ Kate Krader)




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