ベトナム 17年輸出額、最大2050億ドル 電子機器など外資系企業牽引 



 ベトナムは、2017年通年の輸出額が2020億~2050億ドル(約23兆1512億~約23兆4951億円)に達するとの見通しを同国商工省のド・タン・ハイ副大臣が示した。昨年の輸出額1760億ドルを大きく上回ると予測される。外資企業による携帯端末など電子機器の輸出拡大が主要因だ。現地経済紙ベトナム・インベストメント・レビューなどが報じた。

 同国統計総局によると、1~9月の輸出額は前年同期比19.8%増の1540億ドルに達した。地場と外資の企業による輸出額の内訳を見ると、地場企業が同16.8%増の432億ドル、外資企業が21.0%増の1108億ドル(原油輸出を含む)だった。

 外資企業のなかでも輸出を強力に後押しするのが、ベトナムで携帯端末などを生産する韓国サムスン電子だ。1~9月の同社の輸出額は45.0%増で、通年の輸出額は500億ドルを超えると予測される。ベトナムの輸出額全体の2割以上となる見通しだ。ド・タン・ハイ副大臣は、地場企業の競争力が外資企業に比べて劣るとされるなか、電子機器メーカーを中心とする外資企業が、ベトナムの輸出を牽引(けんいん)する構図が向こう数年は続くとみている。

 複数の調査会社も外資企業がベトナムの輸出拡大を後押しするとの見解だ。スペインの調査会社フォーカスエコノミクスは、外資企業による電子機器の輸出加速に伴い、ベトナムの輸出額は21年には3220億ドルに膨らむと予測する。

 電子機器業界の世界的な市場調査会社エレクトロニクスシーエー・パブリケーション(本部・カナダ)は、ベトナムの電子機器の生産額が、07年の26億ドルから09年には404億ドルに拡大したと指摘する。そのうえで、今後も多くの外資系電子機器メーカーがベトナムで事業を始め、同国は世界有数の電子機器輸出国になるとの見方を示した。(シンガポール支局)




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